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第19回 日本音楽療法学会関東支部地方大会 彩の国 埼玉

 地方大会のご案内 11月27日(土) 9:30〜

大会スケジュール(予定)

  • 公募ワークショップ以外の各プログラムは、当日オンライン(Zoom)でもご参加いただけます。
  • 市民講座は、一定期間内のYouTube視聴も可能です(詳しくはこちら)
  • 変更等は随時ホームページでお知らせいたします。
9:00〜 受付
9:30〜9:40 開会式
9:45〜11:30 市民講座/講演・対談
「多様性を力に障がい児者を支える医療と音楽療法」
講師 大橋 博文先生、山 仁先生
口演発表
ポスター発表
公募ワークショップ(対面のみの開催)
自主シンポジウム
11:30〜11:45 市民講座/秩父屋台囃子
演奏 太鼓大好きどこんこクラブ
11:45〜13:00 昼休み オンライン(Zoom)による交流会
13:00〜14:30 シンポジウムA
「職業としての音楽療法を確立するために」
14:45〜16:15 シンポジウムB
「高齢者領域で私たちができること、
私たちにしかできないこと」
16:30〜16:45 閉会式
9:45〜16:15  物販  楽器・書籍販売 (予定)

 市民講座 (9:45〜11:45)

大会参加申し込み者は、後日通知されますURLにより、
一定期間内YouTubeでご視聴いただけます

講演・対談/9:45〜11:30

多様性を力に障がい児者を支える医療と音楽療法

大橋先生は、ダウン症候群を始めとする様々な先天異常症候群の遺伝学的精密検査と健康管理プログラムの運用による包括的な診療、集団外来を実践され、家族支援・生活支援にも熱心に取り組んでいらっしゃいます。先天異常症候群について、医療現場では今どのような取り組みがなされているのかについてお話いただきます。
そして音楽療法士の山先生からは、ご自身の実践の中から先天異常症候群の音楽療法事例を映像とともにご紹介いただき、大橋先生が様々な質問を投げかけるところから対談が始まります。診断後のケアや生活支援において音楽療法はどのような役割を担えるのか、医師と音楽療法士、それぞれのお立場からその可能性を探っていただきます。

講師 大橋 博文先生/埼玉県立小児医療センター
昭和35年、岡山県生まれ。山口大学医学部を卒業し同小児科に入局。染色体異常、奇形症候群の臨床と研究に従事。平成3年から埼玉県立小児医療センター遺伝科に赴任し、先天異常症候群の診断と健康管理とともに、集団外来(同じ疾患をもつ児と家族が集まって情報提供と家族交流を行う)にも積極的に取り組んでいる。所属学会は日本小児科学会(専門医)、日本人類遺伝学会(評議員、臨床細胞遺伝学認定士制度委員会委員長)、日本小児遺伝学会(理事)

講師 山 仁先生/たかやま音楽療法研究所
国立音楽大学音楽学部声楽学科卒業、宮城教育大学大学院教育研究科障害児教育専修修了。教育学修士 現職/たかやま音楽療法研究所主宰、宮城教育大学非常勤講師、宮城県立支援学校外部専門講師。日本音楽療法学会常任理事、同学会研修・講習委員会委員長
著作/「みんなで音楽」音楽之友社 他

太鼓演奏/11:30〜11:45

秩父屋台囃子

「響けよ太鼓!響けよ心に!」
秩父地域を中心に活躍中の、「太鼓大好きどこんこクラブ」のみなさんによる太鼓演奏です。演奏・出演できることへの感動の心が伝わるような、躍動感あふれる音をお聞きください。
※感染状況によっては、当日、動画配信になる可能性があります。

 シンポジウム

この大会では2つのシンポジウムをご用意いたしました。ひとつは「音楽療法士の働き方」を、もうひとつは「多職種の中での音楽療法士の専門性」をテーマとしています。音楽療法士の国家資格化を意識しながら、異なる視点からのアプローチを試みます。最終的にこの2つのテーマが縦糸と横糸となって1枚の帆に織り上がり、追い風を利用して力強く帆走してゆけることを願って企画しました。

シンポジウムA 13:00〜14:30

職業としての音楽療法を確立するために

指定討論者 二俣 泉

音楽療法は今、国家資格化に向けて大きな変動の時を迎えています。また、就労実態についても把握するべく取り組みが始まっています。現在、音楽療法士は常勤、非常勤、他職種と兼任、自営、起業等、様々な形で「仕事」をしています。それぞれの音楽療法士が臨床や事例研究等を重ねるだけでなく、社会の中での音楽療法の必要性を伝える努力を積み重ねてきているところです。今回は、「常勤」「非常勤」「起業」という形態で仕事をされている音楽療法士から、「それぞれの働き方」における現状と課題、メリット・デメリットについて話題を提供して頂き、今後の「仕事の在り方」について探っていきたいと思います。

〈進行〉 木下 容子先生
洗足学園音楽大学附属高校音楽科(ピアノ)卒。同大学(音楽教育専攻)卒、同大学附属音楽療法士資格取得準備講座修了。東京学芸大学大学院教育学研究科修士課程(特別支援教育専攻)修了。教育学修士。日本音楽療法学会認定音楽療法士。東邦音楽大学准教授。精神科病院、福祉園、就労継続支援事業所、高齢者施設、グループホーム、放課後等デイサービスなどで音楽療法実践に従事。

〈話題提供者〉 大前 暁先生
日本大学芸術学部卒業後、ミシガン州立大学及びレズリー大学修士課程にて音楽療法の学位を取得。2013年に帰国後は、医療法人社団龍岡会に入職し、介護老人保健施設の入所及び通所にて音楽療法を実践。二児の母。学会発表実績に「子育て期における音楽療法の働き方について〜データで見る子育てと就業の実態を踏まえて〜(2021年研究発表特別大会)」など。

〈話題提供者〉 大山 祥子先生
昭和音楽大学音楽芸術運営学科音楽療法コース卒業。同大学院音楽研究科修士課程(音楽療法専攻)修了。日本音楽療法学会認定音楽療法士。リハビリテーション病院に5年勤務したのち、現在は昭和音楽大学音楽療法コース非常勤講師のほか特別支援学校・特別支援学級、精神科病院など、幅広い分野で音楽療法を実践している。

〈話題提供者〉 中林 亜衣先生
日本音楽療法学会認定音楽療法士。東邦音楽大学音楽療法専攻卒業後、児童発達支援センターに就職。障害児に対する、治療教育・音楽療法の実践を積む。退職後、学生時代から活動していた任意団体をNPO法人化。大好きな音楽と福祉を両手に相談支援専門員としても従事。群馬県相談支援専門員協会役員。自身の音楽活動としては「好きな曲を好きなように素敵に」を合言葉に、3人組アコースティックバンド、triplet’s(堀越啓仁)としても活動中。NPO法人生涯発達ケアセンター さんれんぷ代表

シンポジウムB 14:45〜16:15

高齢者領域で私たちができること、私たちにしかできないこと

指定討論者・進行 平野 夏子

二つめのシンポジウムでは領域を高齢者に限定して、より具体的に音楽療法士の専門性について考えてみたいと思います。国家資格化に向けて音楽療法の保険点数化が重要課題となっている中、現場の私たちなりに、今自分達がやっていることの中で何が「音楽療法士にしかできないことなのか」を考えてみようという発想から生まれた企画です。「多職種の中で音楽療法士が得意とし、現場で貢献できていること」「音楽療法士だからできること」について、3人の音楽療法士が話題を提供します。
一方、コロナ禍の中で、音楽療法の実践に多くの制約が生じ、これまでのやり方を改めて見直す必要にも迫られています。この経験から学んだこと、コロナ禍だからこそ見えてきた音楽療法の存在価値についても考えてゆきたいと思っています。超高齢社会の到来で起こるといわれる「2025年問題」においては、介護をめぐる人材不足によって、本人が望むケアが受けられないなどの懸念が重要課題となります。関連他職種と問題を共有しながら「音楽療法士にしかできないこと」で社会に貢献する方法を、会場の皆様と共に考えてゆきたいと思います。

〈話題提供者〉 高橋由貴子先生
医療法人大誠会内田病院に15年間勤務。当会の病棟、高齢者施設、保育園等にて音楽療法に従事している。看護大学や介護予防教室の講師を兼ねる。サロンの運営アドバイザーとして参画する傍ら、当会運営のNPO法人にて歌声喫茶、大正琴教室、子供とお年寄りの音楽交流会等の地域の居場所づくりに貢献し世代間交流を推進している。日本音楽療法学会認定音楽療法士。認知症ケア専門士。保育士。シナプソロジーインストラクター

〈話題提供者〉 目黒 明子先生
国立音楽大学教育音楽学科第T類卒業。特別養護老人ホーム、精神科病院における音楽療法アシスタントを経て、1997年より医療法人社団青木末次郎記念会相州病院音楽療法非常勤講師。また横浜市内認知症対応型グループホーム(4施設)にて音楽療法プログラムを担当。自治体主催(川崎市・横浜市)の音楽療法講座の講師を定期的に務める。日本音楽療法学会認定音楽療法士。認知症ケア専門士。精神保健福祉士。心身健康科学修士

〈話題提供者〉 中川 洋子先生
日野原先生がNHKで音楽療法を語っている番組を拝見し桐朋学園大学の音楽療法科コースを受講。社会福祉法人安誠福祉会で半年間の高齢者領域実習を並行後、同法人リハビリ課の音楽療法士として採用になり25年目を迎える。地域介護予防プログラムへ参画。県総合リハビリテーションセンター兼任。がんセンター&児童館で定期セミナー講師。県立看護学院&職業能力開発センターで高齢者分野の講義を担当。2021年4月より東京福祉専門学校非常勤講師。日本音楽療法学会認定音楽療法士

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