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第13回 日本音楽療法学会関東支部講習会・地方大会 (千葉)

地方大会のご案内

実行委員長  蔭山真美子

千葉県が舞台の地方大会は九年ぶりとなります。今大会のテーマ「音・音楽からのメッセージ」を私たちがどのように受けとめ、人や地域とつながるために音楽で出来ること、あるいはその限界とは何かを大会を通して共に考えたいと思います。シンポジウムと連動した分科会は今大会ならではの企画です。皆様が主体となり活発な意見や情報の交換がなされることを期待しています。研究発表には多くの方々からの積極的なご参加をお待ちしています。

2月1日(日)

8:45〜9:30 受付   (クローク受付) 9:00〜







9:30〜9:40 開会式
9:40〜10:10 大会長講演 :土`野 研治
10:30〜12:00 シンポジウム
「音楽療法と地域との連携」
シンポジスト: 清水敬
長島律子
谷部順子
座長(司会): 安藤則夫
12:00〜13:00 昼休み 支部幹事会
13:00〜14:00 分科会
  • 第一分科会:特別支援領域と音楽療法
    司会 遠藤恭子
  • 第二分科会:行政領域と音楽療法
    司会 三根直子
  • 第三分科会:医療領域と音楽療法
    司会 多田羅康恵
14:15〜14:45 支部総会
15:00〜16:00 研究発表 ポスター発表
16:10 閉会式 (16:30 クローク終了)

大会長講演

土`野 研治

音楽療法は、音や音楽を介して人と人を繋げる営みです。私は23年間埼玉県内の特別支援学校(肢体不自由、知的障害、病弱)に勤務してきました。そこで多くの障害や病気を抱える子どもたちと音楽によるかかわりを持ちました。また多くの保護者とも子どもの発達課題や卒業後の進路ついて意見を交わしてきました。卒業生たちは地域の作業所や施設などに通っています。当時、音楽療法という言い方はできませんでしたが、学年やクラス単位での音楽の授業、自立活動でも音楽を用いた指導を試みました。実践から多くの事柄を学びました。今回の大会長講演では、当時音楽を介して関わりを持った子どもたちが、地域で現在どのような生活をしているのか、また当時の音楽のかかわりが、今の生活にどのように生かされているのかを検討したいと思います。また14年間セッションを重ねてきた自閉症スペクトラムの青年が、セッションを終えてから十年間を経た今、彼の日常に音楽がどのような意味を持っているのか、作業所を設立した保護者の声も紹介したいと思います。

<プロフィール>
日本大学芸術学部教授。国立音楽大学声楽科卒業。埼玉県の特別支援学校で23年間音楽療法を実践。音楽教育振興賞、下總皖一音楽賞を受賞。著書に「障害児の音楽療法〜声・身体・コミュニケーション」「心ひらくピアノ」(春秋社)他。NHKおよび日本演奏連盟新人オーディションに合格後、東京、京都、スウェーデンなどでリサイタルを行う。
2009に日瑞音楽交流プロジェクトを設立し、演奏と音楽療法での交流を行っている。

シンポジウム

「音楽療法と地域との連携」
座長(司会)  安藤則夫

<プロフィール>
発達障害児の通園施設「つくも幼児教室」に児童指導員として勤務していた。1999年「ほどき心理相談所」を開設し、地域の保健センターなどで発達相談を行ったり、スクールカウンセラーで生徒や教師の相談に乗ったりしていた。2008年4月から、千葉市若葉区にある植草学園大学の発達教育学部教授として、心理学、発達心理学、保育の心理学などを学生に教えている。

※安藤紀夫先生のプロフィールに最終 案内において誤記がございましたことをお詫びいたします。
「NPO法人ちば特別支援教育理事長 千葉市心身障害児就学指導委員会委員」 の 部分について、削除をお願いいたします。

シンポジストのご紹介

谷部順子
千葉市には、60歳以上の高齢者を対象に、地域の中でいきいきと生活することを目指した「いきいきプラザ」「いきいきセンター」が設置されています。高齢者福祉講演会で「音楽療法」を企画する際の経緯や10年間でどのように音楽療法が高齢者に親しまれ、広がっていったかについてお伝えします。
<プロフィール>
社会福祉法人 千葉市社会福祉事業団、千葉市療育センターふれあいの家 所長
清水敬

  1. ノーマライゼーシヨンの理念の実現を目指して、障害児とともに歩んできた50年
  2. 障害があるなしにかかわらず、子ども一人ひとりの個性を伸ばす教育を目指して
  3. 特別な支援を要する子の教育への理解推進及び障害児の学習や生活の支援に寄与することを目的 とした「NPO特別支援教育」の実践
  4. 音楽の力で 「心のバリア」を超えて、一般市民と障害児者が互いに理解・共感し合える場としての「ふれあいコンサート」の開催
<プロフィール>
1942年生 千葉大学教育学部卒 退職後;千葉大学(5年)東洋大学、千葉市内小学校特殊学級担任(15年)千葉市教育センター指導主事教育相談(5年)管理職(14年)(8年)千葉県生涯大学校(10年)講師 千葉市養護教育センター学校訪問相談員(10年)
現在;NPOちば特別支援教育理事長 千葉市心身障害児就学指導委員会委員
長島律子
『人生の最後に聴きたい音楽は何ですか?』 聴力は最期の時まで残ると言われています。人は音楽の存在により、どう感じるのか?どう応えるのか?これまでに縁あって出逢った患者さんがご家族に向けて遺されたメッセージと、その時の心情から届けられた素敵なリクエスト曲を、実写と実演を交えながら、この機会にご紹介させていただきます。
<プロフィール>
日本音楽療法学会認定音楽療法士。日本芸術療法学会会員。現在、国際医療福祉大学大学院修士課程在籍、保健医療学を専攻。父を看取ったことが機となり、精神科医療からがん終末期医療へ転向し、平成18年より千葉県がんセンター勤務。茨城県がん地域医療を考える会会員としても活動。千葉県・茨城県に於いて音楽療法を実践し15年が経過、後進の指導にも携っている。

分科会

午前中のシンポジウムと連動させた企画として、分科会をおこないます。3人のシンポジストにお話いただいた内容をより特化させた自由討議の時間としたいと考えています。各領域のテーマに基づいた疑問点や感想、意見交換、情報交換など、みなさまの積極的なご参加を期待しています。司会・進行はそれぞれの領域に詳しく実践経験も豊かな実行委員(1名)が担当いたします。分科会では以下の3つの領域に分かれますので、それぞれに興味・関心のある領域の会へご参加ください。

  • 第一分科会:特別支援領域と音楽療法
    司会 遠藤恭子/おんがくRoom主宰、NPO法人ワイルドストロベリー音楽療法担当
  • 第二分科会:行政領域と音楽療法
    司会 三根直子/千葉市社会福祉事業団非常勤講師
  • 第三分科会:医療領域と音楽療法
    司会 多田羅康恵/音楽療法NPOムジカトゥッティ理事長、明星大学講師
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