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第18回 日本音楽療法学会関東支部地方大会 神奈川

「第18回日本音楽療法学会関東支部 地方大会 神奈川」の事前参加登録は締め切りました。参加を希望される方は、当日の受付となります。

事前登録された方は、「参加申込登録完了のお知らせ」メールが届いているかどうか、今一度ご確認をお願い致します。

 地方大会のご案内 11月23日(土・祝日) 9:00〜16:50

大会スケジュール(予定)

9:00〜 受付
9:30〜9:40 開会式
9:45〜11:15 市民講座
「“ともに”生きる−音楽の作る絆、音楽で作る絆」
有田栄先生(昭和音楽大学・教授)
11:25〜11:45 音楽療法
体験コーナー
昼食
休憩
支部企画
ラウンドテーブル
「地域で行う音楽療法」
※昼食を取りながら
参加可能
幹事会(旧)
11:45-12:30
11:45〜12:15 ショート
レクチャー
12:30〜13:00 総会
13:15〜14:45 発表
口演、ポスター、自主シンポジウム、公募ワークショップ、
ひよこ・ひなどりフォーラム
15:00〜16:30 大会シンポジウム
「ともに生きる地域づくりのために−音楽ができること−(仮題)」
有田栄先生 井上勢津先生 三宅博子先生
発表
口演、ポスター、自主シンポジウム、公募ワークショップ
16:35〜16:45 閉会式
17:00〜18:00 幹事会(新)
9:30〜16:35  物販  楽器・書籍販売 (予定)

 市民講座 (9:45〜11:15)

“ともに”生きる−音楽の作る絆、音楽で作る絆

有田栄先生(昭和音楽大学・教授)

音楽は、言葉を超えたコミュニケーションを可能にする、人々の心をつなぎ、絆を生む力がある――私たちはしばしばそのように「音楽」について語る。 では「音楽が人をつなぐ」とは、どのような意味だろうか。現代の社会では、多様な人々が共生する社会の在り方がさまざまな分野で模索される一方で、現実には世代のちがい、国籍のちがい、貧富の違い、教育の違い、あるいは障害の有無など、さまざまな違いにより人の絆が分断されていることを感じざるを得ない。現代社会では、個人が自分らしく、幸せに生きようとすればするほど、その分断が深まっていくかにすら見える。この現実の中で、音楽はどのような絆を作りうるのか、音楽には何ができるのか、それを考えてみたい。
本講座では、講演者が自身の住む鎌倉で5年前に立ち上げた小さな音楽祭での経験をひとつの例として、「音楽」を契機として地域の人材をいかに活用するか、音楽の専門家だけでない様々な人々の連携によってどのような可能性が見えてくるか、といったケーススタディを行い、単なる個人の癒しや娯楽といった役割をこえて「音楽活動をする」こと自体の社会的意味を考えていく。講座の目的は明確な結論やノウハウを示すことではなく「音楽とともに生きる」こと、そして「音楽でともに生きる」ことの意味を考える出発点となることである。短いながらも我々が共有する時間の中で、ともに考えてみたい。

有田先生プロフィール

東京藝術大学大学院博士後期課程修了。博士(音楽学)。専門は西洋音楽史のほか現代の音楽・音楽美学。西洋芸術音楽における声の文化をテーマに研究。他方で執筆や音楽番組への出演、また公開講座・講演等を通じて様々なジャンルの音楽を紹介し、市民や子どもたちが音楽を身近に楽しく学ぶ機会を提供することに努めている。現在、昭和音楽大学教授。NHK-FM「オペラ・ファンタスティカ」番組パーソナリティ。近著『わからない音楽なんてない!子どものためのコンサートを考える』(共著、日本図書館協会選定図書)。2015年より地元鎌倉の音楽家たちとともに「レゾナンス<鎌倉の響き>コンサートシリーズ」を主催。

 音楽療法体験 (11:25〜11:45)

「活動紹介」

藤本静江先生プロフィール
2016年、日本音楽療法学会音楽療法地域プランプロジェクトに従事したのをきっかけに「音楽療法せたがやくらぶ」を立ち上げ、東京都世田谷区で地域にお住いの高齢者を対象とした音楽療法を行っている。日本音楽療法学会認定音楽療法士、武蔵野音楽大学卒業。NPO法人砧音楽療法研究会メンバー。

 ショートレクチャー (11:45-12:15)

「認知症」とともに生きる−知っておきたい接し方

吉田勝明先生プロフィール
(医)哺育会 横浜相原病院院長。神奈川県病院協会副会長。医学博士。地域に根ざした精神医療やリハビリテーション活動を展開し、認知症疾患や合併症を持つ高齢者に対応してきた。近著に『認知症は接し方で100%変わる!』IDP出版。

大会シンポジウム (15:00 〜 16:30)

ともに生きる地域づくりのために -音楽ができること-(仮題)

障がいのある方の地域生活支援、長期入院の方の退院促進などの施策、あるいは在住外国人の増加といった社会情勢に伴い、地域に暮らす人々の多様化は近年の大きな傾向の1つと言えます。また高齢化、災害対応など、地域で抱える課題はますます山積み状態です。音楽はそれらを解決に向かわせる資源となりうることを、音楽療法士たちは気がついています。説得力を持ってそのことを伝えるために、このシンポジウムでは様々な問いかけと共に、ヒントとなるフレームを提供したいと考えています。

話題提供者

有田栄先生

井上勢津先生
ノルウェー政府認定音楽療法士。日本でコミュニティ音楽療法の実践を行うと共に、ノルディックカルチャージャパンの代表として、日本とノルウェーで数多くの文化プロジェクトに関わっている。東京音楽大学、東邦大学、非常勤講師。

三宅博子先生
多様な人々が共に生きることと音楽との関わりに関心を抱き、実践・研究を行う。「芝の家・音あそび実験室」主宰。日本音楽療法学会認定音楽療法士、兵庫県音楽療法士。神戸大学大学院修了(学術博士)。明治学院大学非常勤講師。

小柳玲子(ファシリテーター)
障がい児者、精神科領域での実践を経て、2019年横浜市内にコミュニティ音楽スペース「おとむすび」を開く。日本音楽療法学会認定音楽療法士。横浜国立大学大学院教育学研究科(障害児教育専攻)修了。

支部企画ラウンドテーブル (11:25〜12:30)

「地域で行う音楽療法〜実践までの道筋と実践例を共有しよう」

ファシリテーター:平野夏子、大谷直祈

関東支部では、2018年度に「地域福祉の中の音楽療法」プロジェクトを立ち上げました。病院や施設などに所属する方々を対象とした音楽療法だけでなく、地域福祉や地域行政と関わりを持ちながら、生活に密着した場で幅広い方々を対象に実践されるケースが増えると予想されるためです。既に各地域で行われている「認知症予防教室」「子育て支援事業」「講演、講座」等の音楽療法の実践や啓発活動について情報を交換し、療法の質や実践環境の向上、また実践現場拡大のためにできることを参加者と共に考えたいと思います。参加者それぞれが今後に活かせるよう、地域との連携の具体例、実践開始までのプロセスの実例等をシェアします。フロアからのご意見も積極的に取り入れて展開する予定です。

※ランチタイムに当たりますので、昼食をご持参の上ご参加ください。

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