Aコース 講義・理論 |
Bコース 音楽療法 |
Cコース ワークショップ |
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1F イベントスペースA |
1F イベントスペースB |
2F 多目的ホール |
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第1講 13:00 | 14:30 |
1-A 「音楽療法と感覚統合 〜感覚の視点からみた音楽の役割と実践法について〜」 柿崎 次子 |
1-B 「いのちに寄り添って 〜グリーフケアについて考える〜」 小田切 佳仁 |
1-C 「マジックと音楽と絵本の世界 〜こどもの世界を彩る3つの魔法〜」 ※定員100名 講師:大友 剛 (ミュージシャン&マジシャン) |
第2講 14:50 | 16:20 |
2-A 「精神科臨床、特に摂食障害と劣等感 私の音楽体験から」 講師:大河原 昌夫 |
2-B 「音楽療法・言語聴覚士・臨床心理士との連携の実際」 講師:宍戸 幽香里 |
2-C 「ともとものガラクタ音楽会」 ※定員100名 講師:山口 とも |
第3講 16:40 | 18:10 |
3-A 「発達障害と子ども虐待 〜なぜ、どう、結びつくのか〜」 玉井 邦夫 |
3-B 「治療者を育てるために」 講師:松井 紀和 |
3-C 対象:1-A 受講者のみ 「音楽療法と感覚統合 〜感覚の視点からみた音楽の役割と実践法について〜」 ※定員50名 講師:柿崎 次子 |
1月30日(土)の閉会後18:30より、講師の方々も交えた交流会を企画しております。
会場のすぐ横にあるカフェに移動し、立食形式で行います。地元食材を使った美味しい料理や、種類豊富な山梨県産のワイン飲み放題をお楽しみ頂けます。講師の方々や学会員同士が交流できる貴重な機会ですので、ぜひご参加ください。 |
「感覚は脳の栄養」と言われるように、感覚は子どもの成長を基礎から支える機能である。その点、楽器を弾くことで生まれる感覚刺激は、提供の仕方が子どもにとって適切であれば、その子の成長の大きな支えとなる。この点、発達に問題を抱える子どもへの音楽療法の役割は重大である。
講習会では、このような感覚統合の考え方にもとづき、音楽療法士として最低限知っておくべき感覚統合の基礎知識を紹介した後、非定形発達児の行動と感覚統合の考えられる関連性、楽器を使った感覚統合アセスメント、音楽療法士の心得などについて、セッションビデオも含めて具体的に紹介していく。
<プロフィール> |
いつの頃からか、精神科の臨床において、自己肯定感、自己評価などの表現が頻回に飛び交うようになった。不登校(これ自体は全く病気ではないが)、自傷行為、摂食障害、彼女・彼たちは「自己尊重感が低い、それが病気という形を取って現れる。だから、自己評価を回復する必要がある」と。それは病気、あるいは社会的不適応の一面を当てているだろうが、自己評価の低さは、マイナスとは限らない。自己評価の高すぎる人は、往々にして他者を傷つけ、自己の地位と名誉に執着する。
私にはモーツァルトとシューマンを聴く時間が生きている喜びを最も与えてくれる。だが、私には楽理も旋法も分からない。最も愛する領域において、才能の欠如を実感し、大学オーケストラで私は嫌と言うほど劣等感を味わい、絶望もした。それでも音楽への愛は消えなかった。その体験から精神科の臨床を眺め直すと、何が見えてくるか。
<プロフィール> |
子ども虐待は今ではどのような臨床の場でも遭遇する現象になりました。一方、発達障害はあらゆる子どもと家族の問題に関連すると考えられ始めています。この講義では、発達障害と子ども虐待という親子関係がどのように、そして、なぜ結びつきやすいのかについて概説します。その関係を理解した上で、実際に関わりを創り出していくために、どのような視点が必要なのかという点についても検討していく予定です。
<プロフィール> |
グリーフケアは、緩和ケアにおいてとても重要です。私が働いている玉穂ふれあい診療所では、グリーフケアの一環として、死別前から家族への関わりを大切にしています。また、死別後には遺族の訪問やグリーフ集会『忘れな草の会』を開くなど、グリーフケアに力を入れています。今回の講習では、実際に現場で行われていることをもとに、悲嘆のプロセスを学び、グリーフケアへの理解をさらに深められる機会にできればと思っています。また、患者さんの死に対する恐怖や、生きている意味への問いかけは、薬剤ではぬぐいさることのできないものです。しかし、音楽がその人の思いに寄り添う瞬間を垣間見る事があります。生活の中で聴こえる鳥の声、ふっと流れるラジオの音、家族の笑い声に癒されたり、涙したり・・・それはなぜでしょうか。酒を交わし、演歌を口ずさみ、思い出を語る夫婦の風景。家族が歌いかけながら最期を迎えるその時・・・。現場で私が思う音楽の存在について、ありのままの出来事をありのまま届けたいと思います。
<プロフィール> |
「他(多)職種との連携」は、今や医療部門では他(多)職種との連携講習会などが盛んに開催され、また教育部門でも他(多)職種との連携の必要性が取り上げられている昨今です。特に音楽療法士は他(多)職種との連携の必要性を痛感します。その理由は、音楽療法は音楽を媒体にすることで、音楽の刺激に対する反応や行動をセッションの中で読み取り、その意味を解釈する事が要求されます。これらの「読み取り」と「解釈」を音楽療法士自身が一人で行うことで的確さを欠くことになれば、セッションの方向性を失うことになり、何よりも対象者に損害を与えることになります。今回は通園施設で実際に行っている、MT(音楽療法士)・ST(言語聴覚士)・PSY(臨床心理士)との連携の実際から、各専門職の役割を明確にし、音楽療法の特色を再考していただける機会にしていただきたく思います。
<プロフィール> |
音楽療法士を養成する学校が増え、多数の卒業生が音楽療法士になって活躍しているが、治療の実際は卒業してからの体験が中心で、学校の実習では、その入り口を体験するだけといえよう。実際に臨床現場で実践するようになってから、様々なことを体験し、学び、考える機会が増え、本当の臨床家に育っていくわけである。本講座では、指導する立場になって臨床家を育てるにあたって、どんなことが必要か、どんな問題があるか、その解決はどうすればよいのか等々のことを考えるために素材を提供してみたい。指導する立場の人にとっても、受ける立場の人にとっても、ともに考える機会になればと期待している。
<プロフィール> |
非言語コミュニケーション道具としてのマジック、音遊びを五感で楽しんでいただきます。純粋に音楽やマジックなど通し、"楽しい"、"不思議"、"共感" を体験し、それを子どもの視点から考えなおします。更に絵本の世界で、子供の想像力と創造性について考えます。【第一部】マジック:子どもの創造力を掻き立てるマジックのネタを紹介。その場でマスターしたマジックは、それぞれのコミュニケーション道具として活用出来ます。【第二部】音楽:「鍵盤ハーモニカ」の魅力に迫ります。" 正しい音楽" から" 楽しい音楽" になるような、ヒントを紹介。またピアノ伴奏は、沢山の音ではなく、3〜4本の指だけでこどもの歌の伴奏を簡単に、且つ、オシャレに出来る技を紹介。【第三部】絵本"参加型絵本" の世界を紹介。こどもたちが主人公となってアクションや歌を加えた、新感覚の絵本の世界を体験して頂きます。"参加型" によって、こどもたちが主体となり、絵本から飛び出しファンタジーの世界へと誘います。
<プロフィール> |
2000年以降、全国各地で『ガラクタ音楽会』を行っている。 身近にある不要品を利用し、それらの音を引き出すことをコンセプトとした音楽会。 普段、楽器としては使われていない物の音は雑音にしか捉えられていないが、本音楽会では、それらを楽器に変身させ、新たな音の誕生を観客と発見し、人間の音に対する意識を高めていくことを目的としている。 また、音楽は勉強して譜面が読めないとしてはいけないと思われがちだが、この演奏会ではもっと音楽を「身近」に感じてもらい、『自由な発想で音を楽しむこと』を目的としている。調律などはせず、そのまま叩けば音楽になる楽器作りを目指している。 こうして生まれた楽器たちの音は聞く人の想像力を養う手助けにもなっていることと信じる。心に余裕を持ち、心地よい音を聞き分ける耳を持ってほしいと願いつつ。 音を楽しむのが音楽、器の音を楽しむのが楽器、それを楽しむのが人間、いい響きが出来る器にならなくては。僕はそう思いながらガラクタ音楽会を開催している。
<プロフィール> |