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第22回 日本音楽療法学会関東支部地方大会 (山梨)

 大会スケジュール

※本大会は、対面開催とオンデマンド配信を併用して行います。は、オンデマンド配信も行います。

※分科会1-C・2-Cは各30名、ワークショップ1・2は、各60名程度の定員を設けています。

対面開催&オンデマンド配信

9:00~ 受付
9:30~9:40 開会式
9:40~10:10 大会長講演 対面&オンデマンド配信
山本 久美子
「多様性を活かして、ともに生きる」
10:15~11:45 基調講演 対面&オンデマンド配信
 村瀬 俊朗
「チームワークとリーダーシップ」
11:50~12:00 先達語る 松井 紀和
12:00~12:50 昼休み
12:50~14:00 研究発表
口演発表、ひよこフォーラム、ポスター発表
14:10~15:30 分科会1 ワークショップ1 (対面のみ)
A:介護予防
対面&オンデマンド配信
「口腔リハビリを目的とした介護予防
~音楽療法士だからこそできること~」
話題提供者:
北澤 寿美江、古川 慎二、古家 和子
司会:渡邊 えりか
「『山の都ふれあいコンサート(ミュージカル)の実践から』
~障がいがあってもなくても 地域の中で交流し つながるために~」
講師:秋和 聡
協力者数名
司会:内川 陽子
B:教育
対面&オンデマンド配信
「特別支援教育における様々な連携
~成長発達を促す音楽を軸に~」
話題提供者:工藤 久美、小田切 一博、大山 祥子
司会:伊藤 啓子
C:精神科  (対面のみ)
「その人のしあわせのために音楽でつながる
~私たち音楽療法の役割とは、何?~」
話題提供者:保坂 大樹、田原 ゆみ
司会:小田切 佳仁
15:40~17:00 分科会2 ワークショップ2 (対面のみ)
A:療育
対面&オンデマンド配信
「療育現場における音楽療法士と保育士との連携
~他職種連携の在り方~」
話題提供者:宍戸 幽香里、小林 加奈、三木 陽子
司会:金丸 かおる
「様々な対象に応用できる、音楽を使ったタオル体操の魅力
~音楽があるから!の声に励まされ、他職種と歩んだ介護予防事業~」
講師:髙橋 由貴子
司会:長沼 敏美
B:高齢者施設
対面&オンデマンド配信
「他職種との連携が開く新たな高齢者の音楽療法
~施設高齢者の実践事例からひも解く~」
話題提供者:目黒 明子、木下 容子
司会:佐治 順子
C:補完代替療法  (対面のみ)
「病院の中でも音楽療法を実践する場を他職種と連携して広げよう」
話題提供者:藤田 琴、江口 理絵子
司会:山田 章子
17:10~17:30 閉会式

 大会長講演

 「多様性を活かして、ともに生きる」

山本 久美子

山梨で行なわれてきた3つの活動から、「他職種との関連やチームワークの鍵はどこにあるのか」「音楽療法士として、リーダーシップはどのように発揮されるのか」について考えたい。
一つは毎年夏、富士山の麓で幅広い領域の専門家が集まり開かれた日本臨床心理研究所主催の音楽療法セミナー、もう一つは共生社会を目指して山梨県で45年継続の山の都ふれあいコンサート、最後に、音楽療法の視点をとりいれた障がい児の音楽教育や児童福祉事業を取り上げる。

プロフィール
(社)日本臨床心理研究所代表理事、山梨音楽療法研究会会長
日本音楽療法学会関東支部幹事、山の都ふれあいコンサート副実行委員長

 基調講演

「チームワークとリーダーシップ」

村瀬 俊朗

本講演では、チームワークの仕組みの理解を通じて、他者との連携を行う上で必要なリーダーシップやチームメンバーとしての役割について議論します。特に職種の異なる専門家らのチームワークに着目し、異なる職種が連携を行うことで得られる利点や、連携を行う際に生じる課題について掘り下げる予定です。本議論を通じて、チームワークの仕組みとリーダーシップの理解を深めることで、ご自身の職務的役割を超えて、チームワークへの貢献をより高められる他者との関りを模索することを目的とします。

プロフィール
1997年の高校卒業後、渡米。2011年にUniversity of Central Floridaから産業組織心理学の博士号を取得。Northwestern UniversityおよびGeorgia Institute of Technologyで博士研究員(ポスドク)として就労後、シカゴにあるRoosevelt Universityで教鞭を執る。2017年9月から現職であり、専門はリーダーシップとチームワーク研究。大学の仕事以外では、数々との共同研究やアドバイザリィ活動を通じて、リーダーシップ、チームワーク、組織開発に関する組織の課題に対して助言や伴走を行っている。

 ワークショップ 1(定員60名程度)

「『山の都ふれあいコンサート(ミュージカル)』の実践から ~障がいがあってもなくても 地域の中で交流し つながるために~」

秋和 聡

障がい児・者が地域の中で音楽と共に豊かな生活を営むために、音楽療法士はどのように関わり、寄り添うことができるのか。山の都ふれあいコンサートは、共生社会に向けて、他職種や専門職等、地域の様々な方の協力を得て、毎年、山梨で開催される。本ワークショップでは、障がいを超えて、対象者一人一人の個性・特性を生かした曲作りを通して、表現活動の楽しみや相互理解に向かう音楽の活用を中心に、実際に行ってきたミュージカルの音楽活動から、人と人がつながる体験をしていただき、他職種と連携する中での音楽療法士の役割を見つめ直す機会にしたい。

プロフィール
東京都出身。国立音楽大学卒。卒後、高齢者、障がい児・者、未就学児領域にて音楽療法の実践。「山の都ふれあいコンサート」では2011年から、ミュージカル部門では音楽担当。2024年には脚本も担当。コンサート部門では障がい者の詩に作曲・演奏で参加。2015年より2017年「こうふの芝居ワークショップ(脚本:水木亮、講師・演出:望月純吉)」ほか、山梨県内の複数舞台作品に作曲・演奏で参加。山梨音楽療法研究会会員、日本音楽療法学会認定音楽療法士。 

 ワークショップ2(定員60名程度)

 「様々な対象に応用できる、音楽を使ったタオル体操の魅力
~音楽があるから!の声に励まされ、他職種と歩んだ介護予防事業~」

髙橋 由貴子

地域の介護予防事業において、音楽を用いた活動は集客力、継続性、人との繋がりを深めることを得意としているため貢献度が高いと考えている。対象者は抱える課題や好みも様々。本講座では個を大切にしつつ、集団の持つパワーも生かせる活動例として馴染みやすいタオルを活用した体操を実演する。介護予防に音楽を応用することに関心を持ち活動を模索していた頃は、自治体の介護予防事業が始まる前であったため、仕事の依頼はなかった。「音楽があるから!」この有効性と実感が関係者の間に広がり、講師依頼が増えていった歩みもお伝えする。
*タオルをご持参ください

プロフィール
医療法人大誠会内田病院に20年間勤務。当会の病棟、高齢者施設、障害児施設、保育園にて音楽療法に従事。群馬県内外の看護大学の音楽療法講師を兼ねる。平成18年より自治体主催の介護予防教室の講師を定期的に務める。自治体から依頼され地域のサロン運営アドバイザーとして参画する傍ら、当会のNPO法人で歌声喫茶や大人のスマホ教室運営等、地域の居場所づくりに貢献。日本音楽療法学会認定音楽療法士。認知症ケア専門士。保育士。シナプソロジーインストラクター。

 分科会1-A 〈⾼齢者領域・介護予防〉
 対⾯&オンデマンド配信

「⼝腔リハビリを⽬的にした介護予防
〜⾳楽療法⼠だからこそできること〜」

話題提供者:
北澤 寿美江   国際音楽療法専門学院講師
古川 慎⼆   医療法人社団慈創会曙ホームクリニック
古家 和⼦   日本臨床心理研究所
司会:
渡邊 えりか

【概要】
高齢化の急速な進行を背景に、介護予防事業は幾度もの見直しが実施されている。 魅力ある事業の提供が課題となる中、音楽療法士は何を求められるのか?何を提供できるのか?本分科会では栄養士、保健師、そして音楽療法士から経験談や実践例を提供頂く。各話題でのディスカッションを通して共に考え、明日からの実践につなげていく機会としたい。

 分科会1-B 〈児童領域・教育〉
 対面&オンデマンド配信

「特別支援教育における様々な連携
―成長発達を促す音楽を軸にー」

話題提供者:
工藤 久美   筑波大学附属久里浜特別支援学校副校長
大山 祥子   昭和音楽大学非常勤講師
小田切 一博   山梨県立甲府支援学校校長
司会:
伊藤 啓子

【概要】
最近、学校での授業実践の発表が当学会でも見受けられるが、音楽療法士が実際どのような連携を教育現場でとっているのか。本分科会では、特別支援学校の校長、教諭、非常勤講師(認定音楽療法士)をお招きし、現場での様々な活動例や報告を通して、成長発達を促す音楽を軸に、特別支援教育における音楽療法士が成功する連携の鍵を探っていく。

 分科会1-C 〈医療領域・精神科〉
 対⾯のみ(定員30名)

「その⼈のしあわせのために⾳楽でつながる
〜私たち⾳楽療法⼠の役割とは、何? 〜」

話題提供者:
田原 ゆみ   横浜相原病院ほかの音楽療法士
保坂 ⼤樹   住吉病院作業療法士
司会:
小田切 佳仁

【概要】
音楽療法士が他職種と連携するチームの目的として共通する事は、その人が少しでも幸せに過ごせることを考え、ケアにあたっていること。 その目的をもとに、音楽療法士は、チームの一員としてどのような行動がとれるのか、どのような役割を果たせるのか、他職種から見た音楽療法士のイメージや期待することは何か、一つのヒントを考えていく。

 分科会2-A 〈児童領域・療育〉
 対⾯&オンデマンド配信

「療育現場における⾳楽療法⼠と保育⼠との連携
〜他職種連携の在り⽅〜」

話題提供者:
宍戸 幽香里   (福)翔の会 児童発達支援センターうーたん
小林 加奈   (福)翔の会 児童発達支援センターうーたん
三木 陽子   浦和大学こども学部准教授
司会:
金丸 かおる

【概要】
児童発達支援センターで実施している親子の音楽療法について、音楽療法士の宍戸幽香里先生には音楽療法での連携の実際、保育士の小林加奈先生には児童発達支援センターの組織と音楽療法の位置づけ、心理士の三木陽子先生には心理職からみた音楽療法の有用性についてお話をいただく。参加者の皆さんとのディスカッションも予定している。

 分科会2-B 〈⾼齢者領域・⾼齢者施設〉
 対⾯&オンデマンド配信

「他職種との連携が開く新たな⾼齢者の⾳楽療法
〜施設⾼齢者の実践事例からひも解く〜」

話題提供者:
目黒 明子   相州病院音楽療法非常勤講師
木下 容子   東邦音楽大学准教授
司会:
佐治 順子

【概要】
施設利用の高齢者は、複数症状をもち、車椅子や杖歩行の方が多いため、音楽療法の実践では多職種の方との連携・協力が必須である。療法目的に沿った実践を行なうために、他職種の方と、いつ、どのようにコミュニケーションをとり、行動すればよいのか。多様な場面の実践事例から、音楽療法士がとる最善の連携のあり方について話し合っていく。

 分科会2-C 〈医療領域・補完代替療法〉
 対⾯のみ(定員30名)

「病院の中でも⾳楽療法を実践する場を
他職種と連携して広げよう」

話題提供者:
江口 理絵子   埼玉県立小児医療センター新生児科
藤田 琴   長野医療衛生専門学校音楽療法士学科常勤講師
司会:
山田 章子

【概要】
病院では、精神科領域や緩和ケア領域で補完代替療法として音楽療法が活用されている。しかし一般病棟や急性期病棟において、音楽療法の実践は難しい現状にある。このセクションでは、江口先生から急性期病棟での音楽療法の実際を、藤田先生から一般病棟や急性期病棟における音楽療法実践の難しさを話題提供していただく。 その後、一般病棟や急性期病棟でも音楽療法が実践できるよう、他職種との連携や実施方法について会場の皆さんと検討する。

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