9:00~9:30 | 受付 |
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9:30~9:40 | 開会式 |
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9:40~10:15 | 大会長講演 *対面&オンデマンド配信 高橋 多喜子 「音楽療法の未来」 |
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10:15~10:25 | 休憩 | |
10:25~11:55 | 基調講演 *対面&オンデマンド配信 山中 克夫 認知症の人のリハビリテーションに対する心理職の実践と研究 「音楽療法の未来」につながることを願って |
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11:55~12:55 | 昼休み | |
12:55~14:45 | シンポジウム *対面&オンデマンド配信 「音楽療法の未来」 シンポジスト:杉本 昌弘、三宅 智、井上 聡子 司会:高橋 多喜子 |
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14:45~15:00 | 休憩 | |
15:00~16:10 | 研究発表 *対面のみ 口演発表・ポスター発表・ひよこフォーラム |
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16:10~16:30 | 休憩 | |
16:30~17:00 | 閉会式 |
※オンデマンド配信による参加で申し込まれた方は、研究発表はご覧になれませんのでご注意ください。
高橋 多喜子
【概要】
「音楽療法の未来」を考えるにあたって、バイオミュージック学会時代に執筆した論文や、Journal of Music Therapyに採用された論文などを紹介し、それらが今日に至っても実践の中に組み込まれていること、また認知症予防論文から大規模予防研究が生まれていること、最近の痛みに関しての論文についてなど「音楽療法研究」を振り返る中で、未来の音楽療法についても研究の必要性を問うていきたいと思います。
プロフィール
国立音楽大学音楽学部学理学科卒業
筑波大学大学院教育研究科障害児教育専攻終了
医学博士(順天堂大学医学部) 元淑徳大学教育学部教授
現在、同)音楽療法R&Dセンター センター長
順天堂大学医学部衛生学講座協力研究員 日本老年行動科学会常任理事
筑波音楽療法研究会会長 日本音楽療法学会関東支部幹事
山中 克夫
【概要】
認知症の人の認知リハビリテーションの定義を述べたうえで、老年臨床心理学における代表的な技法を紹介する。具体的には、本人の認知機能とQOLの改善を目的とした回想法(レミニセンス)と認知活性化療法、認知症の行動・心理症状の改善を目的とした応用行動分析学に基づく対応法である。具体例では、音や音楽を題材としており、音楽療法と関連があるものをできる限り多く紹介したいと考えている。
プロフィール
筑波大学人間系(障害科学域)准教授。筑波大学大学院人間総合科学学術院人間総合科学研究群ニューロサイエンス学位プログラム専任。1995年に筑波大学で「認知症の記憶機能に関する総合的研究」で博士(学術)を取得後,筑波大学助手などを経て2012年より現職。公認心理師と臨床心理士の資格を有し,認知症の人の認知リハビリテーションについて、老年臨床心理学をベースに研究や実践を行っている。
座長(司会) 高橋 多喜子
【概要】
皆様とともに、「音楽療法の未来」について考えていきます。シンポジストは慶応大学大学院 政策・メディア研究科 教授の杉本昌弘先生、東京医科歯科大学名誉教授の三宅智先生、最後に音楽療法士としての立場から井上聡子先生に参加いただきます。AIは音楽療法を変えるのか、フロアからの活発なご意見をお待ち申し上げます。
杉本 昌弘
【音楽療法士とAIの新しいパートナーシップ
:共存から生まれる可能性】
生成AIが身近になり、音楽療法でも活用が注目されています。AIは個人に合わせた音楽生成に貢献する一方、感情理解の限界や倫理的課題もあります。本発表では、実際の活用事例を紹介し、音楽療法士がAIと協力してお互いの強みを活かす方法を考察します。AIに置き換えられるのではなく、新しいパートナーとして共存する道筋を探ります。
プロフィール
慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科
1994年早稲田大学理工学部入学、2000年同修士修了後、三菱スペース・ソフトウエア株式会社入社。京都大学 医学研究科 特別講師、2013年 慶應大 特任准教授、2017年 東京医科大学 教授、2023年 慶應大学 政策・メディア研究科 教授、博士(学術)・博士(歯科)を取得。専門はAI等を用いた医学・生化学関連の情報解析
三宅 智
【がん診療と音楽療法】
これまでに、がん診療における音楽療法の有効性については多くの研究がなされてきました。本シンポジウムでは、近年のがん診療の急速な進歩とがん診療における音楽療法の果たす役割について、演者の臨床現場などでの経験も含めてご紹介し、議論を深めたいと考えています。
プロフィール
1962年京都生まれ、1987年東京医科歯科大学(現東京科学大学)医学部卒業。第1外科学教室入局後、9年間、消化器外科医として従事した後、3年間の米国留学
(Dana-Farber Cancer Institute)から帰国後は、基礎研究者に転向し、がんの分子生物学研究に従事。2005年より、再度臨床に戻り、がん薬物療法、緩和ケアに従事。
2012年~2022年、東京医科歯科大学大学院臨床腫瘍学分野を担当。2022年4月より現職 所属:総合病院土浦協同病院 緩和ケア科部長 東京医科歯科大学名誉教授
井上 聡子
【EBPと心を考える音楽療法研究室】
「音楽療法の未来」をテーマに、生成AIを活用した具体的な取り組みをご紹介します。AIで制作した動画を交えながら、個別ニーズに合わせたプログラム作成や効果的なセッション支援など、音楽療法の現場での活用方法を共に考えていきます。テクノロジーと人の心が融合する新たな可能性について、一緒に未来を描きましょう。
プロフィール
フロリダ州立大学で博士号を取得し、音楽療法博士として活動している。保育士資格や日本・米国の認定音楽療法士の資格も持ち、児童発達支援管理責任者や相談支援専門員として子どもの生活支援や療育に携わってきた。現在は認可保育園で働き、外国語を学ぶことで育まれるコミュニケーション力や母国語の大切さに注目している。また、音楽が心や体の成長、行動や言葉の発達に与える影響、聴覚リハビリの研究、さらに生成AIを使った動画制作にも取り組んでいる。